分譲住宅の建築費用を抑えやすい理由

分譲住宅の建築費用を抑えやすい理由

分譲住宅を建築するにあたり、建築費用は誰もが気になるところです。
分譲住宅の建築費用は、注文住宅に比べて安いからと言う理由で購入に踏み切る人もいる位です。
そもそもなぜ分譲住宅は注文住宅と比較した場合費用を安くすることができるのでしょうか。
これにはいくつか理由がありますが、1番大きな理由の1つは同時に複数の同じような住宅の建築ができるそうです。
同じような住宅の建築をすれば、使う資材等もほぼ統一されているため、建築会社が仕入れをするときまとめて仕入れが可能です。
その結果、通常分譲住宅の費用を安く抑えることができるわけです。
注文住宅の場合は、その1つの住宅だけのために資材を取り寄せなければならないため、どうしてもいちどに多くの資材を取り寄せることができず、費用が高くなってしまいます。
このような意味からも、1割位は安く建築ができると言われています。
さらに、建築が大手の所ならばより安くできる可能性が高くなるわけです。

分譲住宅の価格に影響を与えるコストダウンとは

よく似ている仕様の住まいでも、分譲住宅というだけで価格が少し安い場合があります。
その主な原因は材料や設備に関してコストダウンできていることです。
分譲住宅では同じ仕様の物件をいくつも建てます。
同じ業者から同じものを大量に仕入れるため、割引購入を交渉する余地が生まれやすいです。
たとえば、1件あたり小型の換気扇が5つ必要な場合、住宅数が10なら50個を発注することになります。
一般的な購入と比べて圧倒的に数が多く、少し値引きしたところで卸売業者も赤字にはなりません。
それどころか今後も追加で発注してもらえる可能性があるため、安定した収益化も望めるでしょう。
断熱材や電気配線など、あらゆる資材に関して同様となっています。
すべてを徹底的に値引きしてもらうことで、販売時に回収する費用をかなり抑えられます。
余計な費用を上乗せすることがありません。
このような多角的なコストダウンによって、分譲住宅の価格も安くできるというわけです。

筆者:門田俊輔

筆者プロフィール

奈良県平群町生まれ。
内覧会では実際の広さや日当たりに注意して見ています。